全長 約30.センチ
重量 約420グラム
※ 一本一本手造りのため、鉄肌の色味や黒錆のムラ 細かい鍛え傷や鉄鋏跡等がある場合がございます。
最高の手慣らしを模索し続けておよそ8年
ついに完全に納得のいく手慣らし鉄扇が完成いたしました。
鍛造・赤めた鉄をはめ込む打ち込み用金型・反りの調節・そして最後の表面仕上げ作業。
鍛造・打ち込み・焼き入れは鍛冶職人。 バランスを崩さずに形を整え、最高の表面仕上げを実現するのは研磨職人です。
塗装ではなく黒い酸化被膜をつけ、自然な鉄肌を目指しました。
手本とする江戸本歌の鉄扇を再現しようと試行錯誤を長年続けてきましたが、決め手は「分業」でした。
鉄扇を愛する人間が見本をもとに設計し、鍛造の達人が鉄を打ち、金型職人がそれを助け、研磨師が鮮やかな鉄地表面を演出します。
この意匠・バランスよい仕上がりは、卓越した鍛冶匠による骨董品以外には絶対負けないという自負がございます。
派手な意匠(象嵌・彫刻等をあしらったもの)ではなく、純粋な扇子としての造形美・迫力では他社現代物の手慣らしとは雲泥の差をつけている確信がございます。 実物の扇子を極限まで模した結果、ほぼどこにも完全な直線は存在せず、やわらかなふくらみ、自然な湾曲。親骨同士の微妙なずれ等も実際の扇子の特徴を再現しています。その親骨も持ち手側から緩やかに緩やかに細くなっていきます。
武道家の皆様に強くお勧めいたします。また、贈答品としても全商品中最もお喜び頂ける品物かと思われます。
侍が刀を持って入れない場所に行く場合に所持していたものの一つが「鉄扇」です。
こちらの形は踊りに使う扇子の形で、武士が正装時に帯に差していた扇子と同じ形となっております。
※ひとつひとつが手造りですので、細かい寸法の誤差や傷・焼き入れ時の燻むらなどがあります。ご了承ください。